17. 未来に向けて
先代の教え、人生哲学、企業理念を学びながら経営を行ってきた。
真の後継は立派な通信簿を作ることである。
昭和61年に先代会長から社長職を譲られて以来、この間、平成5年に大きな転換点があった。
これまで、当社は酒類卸として、キリンビールの成長とともに伸びてきたが、キリンの特約店という安定の上にあぐらをかいていたなら今日の成長はなかったと思われる。
平成2年ごろには社内の空気を大きく変える必要があった。
こうして改革に取り組むことになる。
先代の教えにもあるように、トップは会社内を常にいい空気に直していくことを心がけなければならない。
「企業は上も人なり、下も人なり」
人材の育成と確保は重要なテーマであった。
人の価値は学歴でも経歴でもない、年齢でもない。
人柄、センス、責任感、能力で決まるもの。
この理念のもと、2〜3年をかけて組織を切り換えた。
そして、平成5年には同族経営から脱皮。
以降、毎日毎日少しでもよくしていこうという企業風土の中で、やったことが認められる人事。
一生懸命仕事をする人が馬鹿をみない、頑張ったら、頑張っただけ報われる会社。
そして役割分担、責任体制、組織力。
このような理念のもと、新たな成長につなげることができていく。
50年目を迎え、やっとこれからが新川屋丸の出航、第二創業期のスタートである。
平成14年/役員会 (谷川にて)
前列左から 南雲昭夫、鈴木幸男、今井紀雄(以上新役員)、樋口伸一
後列左から 松田隆司、石井秀次郎、坂田みどり、坂田文男、保坂幸男、和田隆三
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